【心理的価格設定】webマーケティングで使える理論part4!

2020年10月13日

こんちは!そーです!

今回は心理的価格設定について話していきたいと思います!

価格は必ず商品にはついてますよね…

その価格が商品を購入するかどうかに大きく関わってるんです!

この記事では、消費者の目線から価格を決める方法をその内容と注意点を見ていきましょう。

webやECサイトで商品を扱うとき、参考になる価格の決め方もあります!それではいきましょう!

威光価格

まず威光価格です。名声価格とも呼ばれます。

これは高級品やジュエリーなど、あえて高く価格をつけることで品質保証やブランド力をアピールする方法です。

せっかく買うのだから、高級なものがいい。高くても長持ちしたり、安心、信用できるものがいいと消費者が考えることを予想しているんですね。

また、高級なものを買ったことで満足感だったり、優越感を得られるという点もあります。

注意点

この威光価格の注意する点は2つあります。

まずは、その商品の用途や種類を考慮しなければならない点です。

普段から皆が使うような日用品や高級感や優越感は求めませんよね。

高級品や嗜好品はこだわりや、持つことでの高揚感を求めるため高い価格が魅力になります。

しかし、普段から使う商品やこだわりのない物は安いほうが魅力的です。

また、日用品や必需品は、その購入頻度が高いことから価格が高いことは逆に購入の邪魔になります。

2つ目にターゲットをしっかり定めることです。

高い価格を払ってでも買ってくれるお客さんの層にむけて商品を発信しなくてはいけませんよね。

高級品に興味のない人や、その商品にあまりお金をかけたくない人にむけちゃダメです。

そのため、今まで安価で買ってもらってた人たちがいたのに急に威光価格を採用し、高級路線で売り出すと売り上げが減ってしまうでしょう。

端数価格

次に扱うのは、端数価格です。これは、あえてキリの悪い価格をつけることで安い印象を与える設定方法です。

例えば1000円と980円どちらが安く感じますか?

980円の方が安く感じませんか?

実際は20円しか違いはありませんが、桁が1000円と比べて、桁が一つ少ないことから実際より低く感じる人もいるはずです。

この手法は家電や車など、価格帯が少し高めの商品によく使われます。一つ、桁が減ることで感じる安さがより大きいからでしょう。

注意点

この注意点は端数にすることで感じるお得感があまりない商品があるという点です。

大手ファミリーレストランチェーンであるサイゼリアはこれまで端数価格を採用してきました。

しかし2020年4月から全商品を50円単位の価格に設定しました。

これにより新型ウイルスによる売り上げ低迷も回復の兆しを見せ、客単価が上がったとのことでした。

これは、まずそもそもサイゼリアはかなり安めの価格設定をしており、端数分を切り上げても、切り下げても安いという印象には変わりがなかったことが予想されます。

また、グループ会計がしやすくなったり、会計にかかる時間が省けるなどお客さんへのストレスも減らせるというメリットもあります。

サイゼリアはキャッシュレス決済ができません。したがって、現金で支払うことの煩わしさを少しでも軽減することは端数によるお得感よりも重要だったと言えますね。

段階価格

続いては段階価格です。こちらは、松竹梅のように値段を段階的に設定する手法です。

1000円均一、5000円均一、10000円均一と価格をつけるとします。

1000円のものはお得感が、10000円のものは高級感が感じられます。

同じ種類の商品でも、これにより幅広い層に商品を買ってもらえる期待ができます。

注意点

段階価格の注意点は、すべての段階を完全に網羅しなくてはならないという点です。

段階的たくさんの種類の商品を用意しなくてはならないため、それだけコストがかかります。

1つの種類をたくさんつくるより、たくさん種類を一定数ずつ作らなきゃいけませんもんね…

また、どこかの段階の種類だけが売れ残ったりするリスクもありますよね。

そのリスクやコストをカバーできることができなきゃいけないわけです。

慣習価格

最後に慣習価格です。これは消費者のなかで値段が感覚的に決まってしまっているものです。

例えば、自動販売機で売られてる飲み物はどれも120円前後ですよね。

皆さんもこのくらいの値段という感覚があると思います。これより少しでも高いと買うのをためらいますよね。

加えて、安すくても違和感を感じるし、怪しさを感じる人もいると思います。

このように、ある程度このくらいだろうという価格感がありそれに従って値段をつけるしかない商品もあるのです。

注意点

これは注意として、市場や情勢による影響を考えなくてはいけないという点です。

例えば、消費税増税した場合などがあげられます。税抜き価格を変えないでいると、値上がりし慣習価格からズレることで買い手は買うのをためらうかもしれません。逆に、税込み価格を変えないようにすると本体価格を抑えることになり、売り手からすると負担になります。

この他にも、原料の価格変動や経済の流れなど様々な要因で価格に影響を与えます。

これらを考慮して、将来の売り上げや利益を予想しないといけません。

まとめ

今回は価格の決め方を消費者の目線から見ていきました。

マーケティングは消費者の目線に立って考えることが大事とよく言われます。

価格も消費者の目に留まる大事な要素の一つです。だからこそ、広告やPRと同じように消費者の感じ方を予想して設定する必要があるんです。

とはいえ、生産者や売り手の事情や、我々をとりまく社会や環境の影響も考慮しないといけません。

次回はその視点から価格の決定方法を見ていきましょう!

それではまた!